熊野番茶染めは様々な工程を経て出来上がります。
労力や時間のかかる工程ですが、丁寧に、地道な作業を経ることで熊野番茶染めならではの色と風合いが誕生します。
以下では熊野番茶染めの「酢酸銅媒染」と「木酢酸鉄の重ね媒染」二つの作業工程をご紹介します。
染料となる熊野番茶を焚き出していきます。熊野番茶は不織布に入れ、熱湯につけます。
色をよく出すために、酢を加えます。
このまま沸騰させ、煮詰めていきます。
染めるための素材を、色がよく染まるように、あらかじめ洗浄しておきます。
洗浄が終わった後、熊野市に広がる七里御浜でとれる御浜小石を使用し、絞り柄の準備を行います。
焚き出し用鍋から染料入り不織布を取り出し、染めるための素材を投入し、撹拌(かくはん)を行います。
再度沸騰したら酢酸銅を染液に入れ、馴染ませたのち火を止めます。
冷ましながら時間をかけて、丁寧に攪拌を続けます。この攪拌作業を行うことにより、ムラなく綺麗に染め上げます。
攪拌が終わったら、蓋をして放置しておきます。
十分に染まった素材を、お湯ですすぎます。
すすいだ後に、御浜小石で絞りをしていた部分を取り外します。
その後再度、洗剤を使用して洗濯。洗剤を落とすために、再度すすぎをし、乾かせば完成します。
木酢酸鉄の重ね媒染でしぼりの加工を行う場合は、酢酸銅媒染の過程までしぼりを入れない状態で染色を行います。
酢酸銅媒染で仕上げた素材を水洗いだけ行い、御浜小石にて絞りを入れます。
木酢酸鉄で作った溶液の中に、素材を入れ、しばらくの間攪拌を続けます。
攪拌の後、お湯ですすぎ洗濯。後に洗剤で洗濯、すすぎ、乾燥を経て完成します。
上:酢酸銅鉄媒染
下:木酢酸鉄の重ね媒染
同じ熊野番茶染めでも媒染によって色や風合いが変わります。
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時 間:午前10時から午後2時前後まで)
途中お昼休憩1時間をはさんで、約4時間のコースとなります。
定 員:4名様まで
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